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No.27 風邪は“体のお掃除”? ― 野口晴哉『風邪の効用』から学ぶ自然の力

こんにちは。
山口県山口市の 自律神経専門整体 GREEN です。
毎週日曜日にブログを更新しています。

今回は、野口整体の創始者である野口晴哉さんの著書
『風邪の効用』 をご紹介しながら、
私自身が日常や施術の中で感じていることをシェアしたいと思います。

風邪は本当に「悪者」なのか?

多くの人にとって、風邪は「引きたくないもの」「体が弱った証拠」といったネガティブなイメージがあると思います。

でも、野口先生はこんなふうに書いています。

風邪は体を正す働きであり、自然の掃除機能。
むしろ風邪をひかない人のほうが、癌や心臓病など重い病気にかかりやすい。

つまり、風邪は「体を整える自然の仕組み」なのです。

確かに、薬を飲んで無理に抑えれば一時的には楽になります。
でも、それでは偏りを正すチャンスを逃してしまう。
風邪は“体からのサイン”であり、むしろ自然に経過させることが健康への近道だと考えられます。

私が実践している「風邪の養生法」

野口整体では「風邪を全うする」ことが大切とされています。
私自身も、体調を崩したときや施術の考え方に次の要点を取り入れています。

体をゆるめる

冷やさない

温める(特に後頭部)

発汗を止めない

風邪の経過ごとに応じたケア

水分を多めにとる

たとえば発熱したとき、私自身は「すぐに冷やす」ということはしません。
後頭部を40分ほど温めると汗が出て、その後に熱が自然と下がります。

面白いのは、熱が下がったあと一時的に体温が平温より低くなること。
35度台になることもありますが、そこから少しずつ平温に戻っていく。
この過程を経ることで、体はしっかりと回復していきます。

この「体のリズムの回復」を感じられることこそ、風邪の大きな効用なのではないかと思います。

風邪は「心の姿勢」を映す

野口先生は「病気をしている心を正すことが大事」とも述べています。

つまり、風邪をひいたときは体の調整だけでなく、
自分の心や生活の姿勢を見直すチャンスでもあるのです。

整体の現場でも、ただ症状を取り除くだけでは十分ではありません。
「体の声を聴く」「生活の中で無理をしていないか見直す」ことが、
その方の本当の健康につながると感じています。

心と体の両方を整えていくことで、はじめて「自然治癒力」が力強く働き出すのです。

まとめ

風邪は“敵”ではなく、体をリセットするための自然な働き。
薬で抑え込むのではなく、体の声を聴きながら経過させることで、
よりしなやかで強い体をつくることができます。

私も整体を通して、皆さんが「自然の力を活かして、健やかに暮らしていける」よう、
これからもお手伝いしていきたいと思います。
📘 参考文献:『風邪の効用』野口晴哉著

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